School situation学校の様子

教育研究発表会 ~エージェンシーを発揮する生徒の姿をご覧いただきました~

 11月13日(木)、教育研究発表会を実施しました。 全国から330名の教育関係者の方々がお越しくださり、新たな視座を賜り、実り多き研究発表会となりました。
 昨年度より、「学びの価値を見出す生徒の育成を目指して」をテーマに、今年度は副題を「生徒自ら教科の学びをつなぎ、エージェンシーを育成する」として、国語、社会、数学、理科、英語、音楽、保健体育、技術家庭の8教科の公開授業をしました。
 各授業では、生徒が主体的に仲間と協働しながら夢中になって課題に取り組む姿や、ICTを自在に活用する様子をご覧いただきました。
 ICT活用については、google classroom(ドキュメント、スプレッドシート、スライドを含む)、ロイロノート、figma、canvaなどを使い、個での使用にとどまらず、グループやクラスで共時的に書き込みをしたり、共有して他者の学びから学ぶなど、今までできなかった新たな学びを可能にしています。
 午後からの教科別の研究協議会では、これまでの研究概要や公開授業のねらいなどを発表し、その後参会者の方から示唆に富むご意見を頂戴しました。また、京都府教育委員会および京都市教育委員会の指導主事の先生方と本学の共同研究者から貴重な指導助言をいたただきました。
 講演会では、昨年度からお世話になっている学習院大学教授で東京大学名誉教授の秋田喜代美先生から、「学習指導要領の方向性から附属桃山中学校の研究を読み解く」と題して、90分間ご講演をいただきました。
 本校の研究の現在地を理論的に評価していただくとともに、次期学習指導要領を見据えての展望もご教示いただきました。

 ご参加いただいた方々からは、アンケートにて多くのご高評をいただきました。
・OECDのラーニングコンパスやエージェンシー、コンピテンシーなどのキーワード、次期学習指導要領などについて、どのように捉え、嚙み砕いて学校としての研究に生かしていくかがとても参考になりました。
・どの授業も生徒が自分事としてとらえ、生き生きと発言できていることに感心しました。
・生徒が活発でした。運営をサポートする生徒も挨拶がとても素敵でした。生徒の姿で勝負している学校であると感じました。
・現場でやっている実践の意味や方向性の価値の答え合わせができました。また抱えている課題への解決や新しい実践へのアイデアもいただけました。

 今後も国立大学の附属校として、地域や全国の学校に貢献するために先進的な実践を行い、教育界をリードしていけるよう研鑽を重ねてまいります。
 
 最後に、秋田喜代美先生、京都府、京都市の指導主事の先生方、ご参集いただきました皆様方、本学共同研究者の方々に厚く御礼申し上げます。