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においを化学する~香水を作ろう~

 9月9日(水)5、6校時、課題探究の「ぼくらの自由研究コース」では、香水作りにチャレンジしました。京都教育大学理学科名誉教授の村上忠幸先生を講師としてお招きし、探究の面白さを堪能した2時間でした。

 導入では、日産ノート(車)の「ノート」は香りという意味であることや、人気の香水の銘柄、Chanel №5の誕生秘話など、村上先生の軽妙なトークに惹き込まれました。
 Chanel №5は、ココ・シャネルがエルネスト・ボーという当時パリで有名な調香師に依頼して作らせたものだそうです。ボーが10本用意したサンプルの中で、シャネルが気に入ったのは5本目の香り。そこから№5になったそう。彼は、従軍時に恋人のことを思いながら川のほとりで眠りについたとき、どこからか不思議な香りがしてきて、その方向に歩いていくと、ジャスミンが咲いていて、その芳香をイメージして作ったそうです。

 今回の活動では、ボーがジャスミンからChanel №5を作ったように、植物の花や葉、果実から抽出したり、蒸留したりしたエッセンシャルオイルをエタノールに溶かしたものを使用しました。そういう意味で、化学分野と生物分野を合わせた学習です。
 まず、サンダルウッド(白檀)、カルダモン、シダーウッド、ペパーミント、ジャスミン、カモミール、ラベンダー、ゼラニウム、ローズ、シトロネラ―ルの10種の香料を、一つ一つムエット(試香紙)につけ、自分の好きなにおいを選びます。
 次に、今回は3種類の香料を混ぜ合わせることから、混ぜてみたいにおいのムエットを2~3枚合わせてかいでみます。
 最後に試験管を用意し、3種類のにおいのビンからスポイトで、トップノート(1滴)、ベースノート(10滴)、ラストノート(1滴)を入れ、その後エタノールを注ぎ、よくふります。

 自分のオリジナル香水ができたら、「香水の名前」「イメージ」を考えました。その後、グループで交流し、グループで一番素敵なにおいを決めました。「レモット」「Light」「ラベンダー畑」「deep nature」「ジュール ド レジェール」「Dior №5」など、おしゃれな名前があがり、そのイメージを共有しました。
 デパートの香水売り場に置かれていてもいいような素敵なにおいばかりでした。
 
 これらの香料の成分は化学式で表すことができます。複雑な化学式を学ぶことから始めると、なかなか興味はわきません。そうではなく、まず身近な植物などを例にその成分を知り、化学式の知識へつなげていく。
 今回の探究活動が理科分野に限らず、今後生徒たちにどのような「知の連携」をもたらすのか、楽しみです。