寒風吹き敷く冬空の下、校内の学級菜園では冬野菜の大根、人参、キャベツなどが育っています。
これからいちごの苗を植えたり、野菜の種まきをする学級もあります。
夏に実のなるトマトやきゅうりは、枝に多くの実がつき、誰が見てもその生育がわかります。一方、根菜類の大根や人参は土の中で育ちますので、その姿は目に見えません。
また、夏野菜は収穫してすぐに賞味しますが、根菜類は日持ちするため、保存ができます。
近年、国内の農業を含む第一次産業の就業率が5%と、大変少なくなり、子どもにとっても農業が身近なものでなくなってきました。子どもにとって「野菜とは、店頭に売っているもの」という認識が少なくないかもしれません。
そのような中で、本校では生徒自ら土を耕し、植える野菜を決めるところから学びを開始します。雑草を抜いたり、時には病気になった枝葉について資料で調べ、「治療」しないといけません。大地の恵みを食べるだけでなく、色々な作物を育てる体験を通して、作物の育て方やその特徴について知識を身につけます。また、鍬や鋤を使う手つきも慣れたものです。
日々お世話をしてくれている生徒の顔も、写真のようにとてもいい表情です。