3月13日(金)、第78回卒業式を体育館アリーナにて挙行しました。
厳粛な雰囲気の中、卒業生は一人一人壇上に上がり、校長より卒業証書を受け取りました。
在校生代表から送辞が、卒業生代表から答辞が読み上げられ、バトンが在校生に手渡されました。
式のクライマックスである卒業生合唱では、「旅立ちの日に」を混成四部で涙ながらに歌い、会場には大きな拍手が響き渡りました。
式後、教室では最後の学活があり、担任が徹夜で編集した思い出ビデオを見たり、生徒が一人ずつ思いを語るなど、各クラスごとに仲間や担任との別れを惜しみました。
また、今年度より生徒会の取組である「得意を生かすプロジェクト」により、式次第や案内表示を生徒有志が書いてくれました。
心身ともに大きく成長した136人の卒業生の皆さん。
本校で学んだ多くのことを胸に、一人一人が新しいステージで活躍し、「夢」を実現していくことを期待し、応援しています。
ご臨席を賜りました来賓の方々、ご祝辞を頂戴しました皆様に心より御礼申し上げます。
最後に3年間本校にお子様をお預けくださった保護者の皆様、大変お世話になりました。
お子様のご成長と保護者様の益々のご健勝を教職員一同お祈り申し上げます。
以下、卒業生代表による答辞をご紹介します。
ミラノ・コルティナ冬季五輪の熱気に冬の寒さも吹き飛び、気付けば3月。私達3年生136名は卒業の日を迎えました。本日は、私たちのために温かい式を挙行してくださりありがとうございます。
ご多忙の中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、校長先生をはじめ諸先生方、保護者の皆様、在校生の皆さんに、卒業生一同心より御礼申し上げます。皆様からいただいた数々のお祝いや激励のお言葉を胸に刻み、この学び舎を巣立っていきます。
3年前、春爛漫の4月10日に私達は附属桃山中学校に入学しました。当時の写真を見ると皆一様にマスク姿。「ウィズコロナからアフターコロナへ」と言われ始めた頃でした。密を避ける意識がまだ強く残っていた当時の、新しい中学生活への不安や戸惑いが入り混じった独特な感覚を、今日、久しぶりに思い出しました。そんな感覚を忘れてしまうほどに、この3年間は充実していました。開放的な笑顔に彩られた思い出の数々。あっという間に今日を迎えたように感じます。
我が附属桃山中学校の魅力は、なんといっても「生徒主体」であること。行事は生徒が創りあげます。
宿泊学習では、同級生が書いたしおりを、学年のボランティアがたくさん集まって、協力して綴じました。また、学年の総務や生徒会本部役員からなる実行委員が、所持品や所持金のルールまで自分たちで決めるという文化に驚きました。
体育大会では、縦割りでの取り組みを経験しました。毎年3年生がリーダーとなって競技や全体演舞を決めてきました。体育大会といえば、先生方のいでたち。それぞれのチームカラーの服を全身に纏う姿に1年生のときは驚かされました。服装だけでなく、生徒を越えるほどに勝つことに情熱を燃やす姿に、一所懸命って楽しいことだと実感しました。皆が全力で挑み、頑張る仲間を声を枯らすまで応援し、勝っても負けても涙を流す。毎年、熱い体育大会でした。
行事の中でも、私が一番印象に残っているのは文化祭です。コロナ禍の影響で、小学生の時に合唱を経験してこなかった私達にとって、初めての本格的な合唱をする機会でした。本校の合唱コンクールの大きな特徴は、先生がすべてを指導するのではなく、各クラスの生徒たちで創りあげることです。はじめは、どう歌えばいいか、何を注意したらいいのか、何もわからない私達でした。ですが、クラスメイトと金賞を目指して、どうすれば美しいハーモニーをつくれるか意見を出し合い、注意するポイントを大きな紙に書き出したりしながら練習した時間は、クラスの心を一つにする、大切な時間でした。2年生の時はテレビ番組の取材、3年生の時には上海の中学生との交流というサプライズでも盛り上がり、かけがえのない素晴らしい時間を過ごせました。
「生徒主体」の理念は行事だけではありません。生徒会本部や委員会による活動では学校のルールや常識を、現状に合わせて、生徒の意見を元に変えていきました。私達が入学した時は、昼食は教室で食べることになっていました。それが、総務委員会で昼食を外でも食べられるようにする案が作られ、職員会議に送られるという形で今の形が実現しました。当時は1年生ながら、自分たちの手で学校を変えていけるのだという大きな可能性にワクワクしました。
自分達が主体となって行動することを通して、責任感や自分の理想について考える楽しさを学ぶことができました。どんなことも自分事として考えるようになり、これから先の将来に役立つスキルを得ることができたと感じています。また、先生方から信頼していただいているという安心感から、どんなことにもチャレンジし、私達自身が持つ「豊かな感性」や「輝く個性」を、思う存分に発揮することができました。そして、先生方や同級生の仲間との「拡がる共生」を経験し、自信を身に着け、高い目標を見据えることができました。
中学3年間は、自己理解を深め、将来の夢を具体化する時期です。とりわけ3年生になると、周囲から将来の夢について聞かれる機会が増え、進路選択と直結します。
中学校入学当初、私は、ミュージカルが好きで劇団四季の俳優を目指していました。ですが、附属桃山中学校で視野を広げ探究する学習を通して、先生方や同級生、先輩後輩との出会いの中で、もっとたくさんのことを広く深く学びたい、この目で色々なものを見たい、体験したいと、多くのことに興味を持つようになりました。今はまだ将来の夢を探している最中です。これから私達は、義務教育を終え、成人までの3年間で、将来の夢を見つけ、実現に向けてそれぞれの道に進んでいきます。
「人生は素晴らしい、生きるに値する」。憧れる劇団四季のすべての作品に通ずるテーマです。与えられた人生が素晴らしいという意味ではなく、自分で選び取り、創りあげていく人生だからこそ、素晴らしいということだと思います。
そして、演劇の世界には、人生を舞台にたとえた有名な言葉があります。「この世は舞台、人はみな役者」。シェイクスピアの戯曲、『お気に召すまま』に登場するセリフです。人生を舞台と見立てた時に、主人公は誰になるでしょうか。そう、自分自身です。全員が人生という舞台の主人公なのです。3年生の演劇で、私のクラスでは全員を主役にしました。個性があふれる、個性が輝く舞台となりました。私が主役、あなたが主役、全員主役。3年間過ごした中学校生活は舞台の大切な1シーン。これから新たなシーンに挑みます。人生という舞台のストーリーを考え、演出し、演じていく事ができるのです。私のストーリーも、あなたのストーリーも、全員のストーリーが楽しみで仕方がありません。自分で選び取り、創りあげる。この3年間で、その力を蓄えることができました。
3年間指導してくださった先生方。私達を、時には厳しくも、ずっと愛を持って暖かく見守ってくださいました。私達は伸び伸びとやりたいことをやり、深く考え抜くことを学びました。日々の授業では授業内容を、先生方の知識を折り込みながら、面白く教えてくださいました。行事では、時に生徒よりも熱心に、そして誰よりも応援してくださいました。私達はそんな先生方のことがずっとずっと大好きです。
保護者の皆様。これまで私たちを支え、温かく見守り続けてくださり、本当にありがとうございました。時には、素直になれず、反抗的な態度をとってしまうこともありました。
それでも、どんなときも変わらず私たちの味方でい続けてくださいました。その支えがあったからこそ、私たちは今日も健康に、新たな目標に向かって一歩を踏み出そうとすることができています。これからも、私たちの成長をそばで見守っていてください。よろしくお願いします。
卒業生のみんな。明日も明後日も、いつもの教室に集まって、いつもの席に座って、いつものように他愛のない話をして笑いあっていたい。けれど、そんな当たり前の日々は、今日で終わります。みんなと3年間を一緒に過ごすことができて、本当に良かった。一緒に泣いたり笑ったり、時には気まずくなったり。どの瞬間も愛おしい。明日から私達はそれぞれの道に進むけれど、これからの人生の中で、折々に思い出すことでしょう。本当にありがとうございます。これからも応援しています。
在校生の皆さん、部活や生徒会で出会うと自分が先輩だという自覚を持つことができました。部室や廊下ですれ違う時の会話に、元気や刺激をもらいました。本校の素晴らしい先生方や大切な仲間たち、そして保護者の皆さんを大切に、仲間を信じて、自分たちの附属桃山中学校を創りあげてください。頼もしい後輩たちにこの学校を託します。
私たちはそれぞれの道へ進みますが、この3年間で学んだことを胸に、これからの人生を歩んでいきます。最後に、愛する母校、附属桃山中学校のさらなる発展を祈念し、答辞とさせていただきます。







































