9月30日(月)に「第45回帰国生徒学級スピーチ発表会」を開催しました。
1980年の第1回の開催以来、今年で45回目を迎える「帰国生徒学級スピーチ発表会」は、本校帰国生徒学級の伝統行事の一つです。自らの海外での体験を掘り起こし、その意味や価値を再考することをねらいとしています。また、仲間とスピーチを聞き合うことで、互いのルーツや体験を共有し、相互理解を深めます。
夏休み前からテーマについて考え、伝えたいことを構想し、スピーチ原稿を作成しました。
二学期に入り、本番に向けて練習を重ね、一人一人が思いのこもったスピーチを、保護者や帰国学級を支援してくださっている方々、教員に向けて堂々と披露することができました。
また、司会は日本語の他に、滞在国で身につけた英語、中国語、ポルトガル語、インドネシア語といった様々な国や地域の言語で進行されました。
今回の生徒のスピーチのタイトルを紹介します。※( )は滞在国。
・ワシントン州の大自然(アメリカ)
・パリの移民とこれからの日本(フランス)
・中国人と日本人の本音(中国)
・タイから見える「貧富の差」(タイ)
・台湾の環境意識と日本の持続可能性(台湾)
・私が体験したアメリカのESL(アメリカ)
・バリに暮らして見えてきた環境問題(インドネシア)
・香港から学んだ自由のこと(香港)
・日米の「国立公園」の違いから見えてきたもの(アメリカ)
・お互いの国がより良くなるために(中国)
・世界から見た台湾(台湾)
・ニュージーランドから日本への提言(ニュージーランド)
・台湾に住んだからこそ学べたこと(台湾)
・ブラジルの多様性の尊重(ブラジル)
・多民族国家で育った私の考え方(ネパール)
本学の組織改編に伴い、1975年に開設した帰国学級も、この「帰国学級スピーチ発表会」も今年度で幕を閉じます。本校の帰国学級で多くの帰国・外国人生徒が学び、現在、様々な場で日本と世界との架け橋となって活躍しています。
今回スピーチをした15人の帰国生徒たちも、素晴らしい先輩方に続き、豊かな海外経験と多様性を尊重するまなざしをもち、これからのグローバル社会を担ってくれることを期待しています。