School situation学校の様子

人権平和集会~私が大切にされ、あなたを大切にする学校~

 12月10日(水)6校時、体育館アリーナで生徒会主催の人権平和集会をしました。

 前半は、本学社会学科教授でもある校長から、「世界人権宣言の背景と身近な差別の現状について」をテーマとした講演に耳を傾けました。
 1948年12月10日。この日、国連総会で「世界人権宣言」が採択され、「世界人権デー」としています。

 まず、「世界人権宣言」制定の背景として、次のことについて学びました。
①1789年のフランス人権宣言の誕生
②19世紀後半から20世紀前半、アメリカやヨーロッパ諸国での人権宣言の内容を含む憲法の制定
③2度にわたる世界大戦での大量虐殺、侵略による現地住民への人権侵害、広島・長崎への原爆投下
④国際連合の設立
 
 次に、「世界人権宣言」の前文、第1条から第27条の解説を聞き、人権侵害(差別)の現状として、紛争や暴力で住む場所を追われた難民のこと、ロマ族やロヒンギャなどの民族差別、Black Lives Matter運動などの人種差別について理解を深めました。

 最後に「差別をなくすために」として、差別問題の原因について理解し、自分の中にある無意識の偏見に注意することなど、差別問題について自分に引き寄せて考えました。

 後半は、生徒会本部の生徒たちが「人権ウィーク」の取り組みについて発表しました。
①附属桃山「人権五箇条」の制定
②多言語挨拶ウィークの実施
 
 ①については、附属桃山中生として、「人を大切にするために守るべきルール」を生徒全員からの意見をもとに決め、仲間を意識し、尊重できる環境を整えていきます。
 ②については、12日(金)から18日(木)まで、異文化への心の壁をなくし、平等に接することを目的に、朝、校門で外国語挨拶運動をしたり、放送で外国の挨拶や文化について紹介したりします。

 334人全員が安心・安全な学校生活を送ることができるよう教職員一同、見守り、示唆を与えるともに、生徒達による自発的な人権啓発の運動を応援しています。