
5月23日(金)3校時、2年生の国語で「短歌の鑑賞の仕方」について学習しました。
「短歌に親しむ」(栗木京子)【光村図書】の教材を使い、次の4首について仲間と学び合いました。
①夏のかぜ 山よりきたり 三百の 牧の若馬 耳ふかれけり (与謝野晶子)
②死に近き 母に添い寝の しんしんと 遠田のかはづ 天に聞ゆる (斎藤茂吉)
③鯨の世紀 恐竜の世紀 いづれにも 戻れぬ地球の 水仙の白 (馬場あき子)
④蛇行する 川には蛇行の 理由あり 急げばいいって もんじゃないよと(俵万智)
まず、声に出して読んでみました。短歌は文字を「見て」感じるだけでなく、音を「発して」「聞いて」リズムを感じる楽しみがあります。
次に、それぞれの短歌に用いられている「表現の効果」について、教科書の鑑賞文を参考にしながらグループで話し合いました。
そして「作者の視線の推移」や、短歌が描かれた「情景」について、根拠となる表現をもとに考えました。
また、ICTを活用して、たくさんの若馬が群れいている写真や、実際に作者が訪れた蛇行する川の写真を提示し、視覚的な資料を用いて生徒がイメージするのを助けていました。
学習指導要領【国語】(2年)には、「文章に表れているものの見方や考え方をとらえ、自分のものの見方・考え方を広くすること」と示されています。
三十一文字の中に凝縮された言葉が織りなす短歌の世界。鑑賞のスキルを使いながら作品をとらえ、自己の世界を広げ、豊かにしていくか。「短歌の鑑賞の仕方」を、明治・大正・昭和・平成の著名な歌人の歌を通して学んだ1時間でした。



