School situation学校の様子

香港のSecondary School Global Projectに参加

 12月11日(木)17時から、香港の The Evangelical Lutheran Church of Hong Kong Yuen Long Lutheran Secondary School(E.L.C.H.K 元朗ルーテル中等学校)の国際交流事業である「Global Project」にオンラインで参加しました。
 まずルーテル中等学校がホストとなり、香港、中国、日本、それぞれの中学生・高校生・大学生が、国や地域の「あそび」をテーマに英語でプレゼンテーションをしました。 

 本校からは、1年生の生徒7人が「福笑い」について発表しました。イラストで説明した後、実際に目隠しをして、お多福の顔に眉、目、鼻、口を置きました。予想通り?ユーモラスな表情になり、各オンライン会場から笑いと温かい拍手が起こりました。

 次に中国の中学生が発表した遊びを、いくつか紹介します。
 お祝いの時の飾り物で、折った赤い紙を切り抜いて広げるときれいな模様になる「剪紙」、日本でも子どもたちが折り紙で遊ぶ「パクパク」と同じ「東西南北」。
 「東西南北」は、4つの外側の面に「東・西・南・北」、内側に数字、その裏には占いを書き、占い遊びをします。本校生徒は、手で開いては閉じて遊ぶとのことですが、占いをするというのが異なっていました。
 また、矢を入れるための壺と、矢を用意し、離れたところから矢を壺に向かって投げ、最も多く入れた人が勝ちというピッチポット。
 ピッチポットについては先日、正倉院展で「投壺」と「投壺矢」が展示されていて、古代中国に起源があり、それが日本に伝わり、奈良時代、貴族たちの遊びとなったと記されていました。
 折り紙やピッチポットのように、中国から日本に伝わった「あそび」。同じ道具で子どもから大人まで楽しめる「文化のつながり」。このような「文化のつながり」を、今後の交流に生かしてくれたらいいですね。

 各校の英語スピーチについては、AIが同時翻訳し、モニターに映し出されたことから、シームレスに他校のプレゼンを理解することができました。もちろん外国語の習得は不可欠ですが、「何を」「どんな思いで」伝え合うかが今後より大切になってくるでしょう。
 
 後半は、オンラインに参加した全員がZOOMのブレイクアウトルームに分かれ、自由に話をしました。各ルームの人数が10人ほどであったため、本校の生徒の多くはうまく会話のきっかけをつかむことができませんでした。しかし、これも生徒たちにとってはいい経験で、「会話のチャンスは自分でをつかみに行く」ということを学びました。社会に出たら何でもお膳立てしてもらえるわけではありません。次回(2026年1月30日)の交流会では、そんな生徒たちがどのようにアプローチするかが楽しみです。
 
 また、2026年2月には、5泊6日で、本校生徒が香港のルーテル中等学校へ行きます。現地で授業を体験したり、生徒のご家庭にお世話になり、ホームステイをし、文化交流をしたりします。

 海外の子どもたちと、子ども主体の交流を通して、グローバルな視野をもち、豊かな経験を積んでくれることを期待しています。