
5月15日(木)3時間目、2年生の数学では、「文字式の利用」について学習しました。
「陸上競技のトラックのスタート位置を決めよう」というのが、本時の課題です。
陸上競技のトラックは、分割すると2つの直線と2つの半円で表されます。このトラックに4つのレーンがあると想定したとき、同じ位置からスタートすると、外側のレーンでは走る距離が長くなります。そこで、身につけた数学的知識を活用し、各レーンのスタート位置を導きました。
まず、1レーンと2レーンの「差」を考えました。
1レーンの幅を1メートルとすると、1レーンのカーブ(半円)の半径は、文字(r)を使って表すことができます。
円周を求める公式、「直径×π」で表すと、1レーンは、2πrとなります。
2レーンは、2(r+1メートル)×π=2πr+2π です。
なので、1レーンと比べると、「2πメートル」の差をつける必要があります。
πを「3.14」として計算すると、2レーンは6.28メートル、3レーンは12.56メートル、4レーンは18.84メートルという解が出てきました。
本校の数学科と英語科では、デジタル教科書の生徒版を各自のタブレットにダウンロードし、活用を進めています
生徒たちはデジタル教科書のアプリを使い、今回の課題について、4つのレーンで、それぞれ2πの距離の差で同時にゴールができるかを視覚的に確認していました。
今回は、小学校での円の知識、中学1年での分配法則を使いました。また、1レーンから2レーン、2レーンから3レーンと増えていく数の列は、高校での数列の概念につながります。
また、授業で使用している「コ・ラボ教室」は、教室の前が全面ホワイトボードになっています。ここにデジタルコンテンツを投影したり、マーカーで全面に書き出したりすることができます。



