本校では、グローバル社会で活躍する人材の育成に向けて、探究活動とあわせて国際交流活動に力を入れています。主な内容は、オンラインでの交流、研修旅行の受け入れ、そして最も特徴的であり重視しているものが相互のホームステイを伴った訪問活動です。
これまで、令和5年度から研修旅行での訪問受け入れを行っています。令和7年度には、上海市建平実験地傑中学から生徒20名の交流訪問に際し、本校の20家庭でホームステイを受け入れました。
今回、令和8年10月8日~13日の日程で、2年生による香港訪問をおこないました。香港元朗ルーテル中学を訪問し、グローバルプロジェクトや授業に参加しました。また、同校生徒の家庭で2泊のホームステイ、香港市街での研修もおこないました。
次の予定は令和8年12月の1年生による韓国訪問で、それ以降も相互の訪問を計画しています。
今後も東アジアを中心に交流の輪を広げ、1年生から全ての学年で相互交流ができるよう準備を進めています。
本校の国際交流活動に興味のある方(小学生とその保護者)は、令和8年10月31日(土)の学校説明会でもご説明しますので、ぜひご参加ください。(詳しくは【こちら】)
以下、今回の香港訪問研修に参加した生徒のレポートを抜粋して紹介します。
<元朗ルーテル中学で>
私達は香港ルーテル教会元朗ルーテル中学校を訪れた。日本語では中学校だが、香港では『Secondary school』と言い、中高一貫校の役割を果たしている。セレモニーでは、お互いの学校について紹介し合った。元朗ルーテル中学校は日本語で、私達は英語で喋ったのだが、少しでも伝わりやすくするために工夫した。
私はたくさんの授業を体験した。理科の授業用語などは英語で少しわからないところがあったが色やリアクションで伝わるように教えてくれた。顕微鏡などは日本の学校で使われているのと似たような形状をしていてとてもわかりやすかった。風船を使った光の集め方の実験ではとてもスリリングでみんなで仲良く楽しむことができた。
お昼ご飯の時間、私達はそれぞれのペアと広東料理のお店に行った。私達日本人はレストランと聞くと丁寧な接客をしてくれる店員を当たり前のように想像するが、香港は客と店員が対等な立場で接している。また香港の生徒が店員と仲良く雑談をしている場面もあった。最初は戸惑ってしまったが、これはサービスの質が低いのではなく、お互いに気を使いすぎずに済む人間関係なのだと解釈した。香港ではお昼休みに家に帰って昼食をとったり、外食したりと様々な過ごし方がある。香港の個人を尊重する文化の表れだと感じた。
<ホームステイで>
ホームステイ先のお家はマンションの8階(1階をグランドフロアというため日本の9階に当たる)にあったが、洗濯物を外から吊るす光景に驚いた。香港の人口密度が高いからこそ限られた土地を有効的に使っていると知った。ホストマザーは日本語を勉強しており、「これはわたしの手づくりです」と日本で話してくれた。お互いの言語について理解を深めて喋ることができたのはとても良い経験だった。また喋っている中で日本人は『ありがとう』をよく言うことを発見した。そのきっかけは私が日本語で「ありがとう」と言ったことだ。ホストマザーからありがとうと言われたらどう返せば良いのかを聞かれ、私は『どういたしまして』と言えば良いと教えた。『どういたしまして』の発音が難しいらしく、言えるようになるまで時間がかかっていた。その後も無意識に私が「ありがとう」というと、「どう、いたし、まして」と返してくれる。そのやり取りを繰り返すうちに、私は自分が『ありがとう』を沢山言っていることに気づいた。この『ありがとう』『どういたしまして』の会話は、日本人の優しい性格が現れた会話だと思う。香港で、日本の良いところも発見することができた。
いろんなところに連れて行ってもらい思いっきり楽しませてくれた。ペアの生徒も積極的で香港のガイドブックをみながら香港の料理やおすすめのお土産のことを熱く語って、質問をしてくれたので会話が続きやすかった。またガッツリおもてなしするというわけではなく一緒に休日を過ごすような感じで仲良く話すことができた。私もあまり気を使わなくてよくて安心感が生まれていた。
2人で楽器を吹いたり、映画を見たりして過ごした。また、話すことが思いつかないときはお互いに学校のホームページやインスタを見せ合って学校行事などを写真とともに紹介し合った。はじめてあったばかりなのに気まずいこともなくてとても居心地よく過ごすことが出来た。市場や、普通の香港人が買い物をするようなスーパーとショッピングモール、香港の伝統的なお菓子や食事などを体験することが出来た。私が特に印象に残ったのは生きたままの新鮮な魚介が並ぶ市場だ。日本ではすべての食材がきれいにラップされて並んでいるが、香港のこういった伝統的な市場ではとれたてそのままの状態でおいてあり直接売っている人から買うという全く違った仕組みになっている。
<香港訪問を通して>
私は香港研修を通じて、香港の文化や生活習慣に触れ、日本との違いを見つけることができた。特に何度も感じた自主性を重んじる文化は一見冷たいようにも見えるが、実際はお互いが対等で、多様な生き方を認め合う柔軟な社会がつくられているのだと理解できた。また話を聞くだけではわからないマーケットのワクワク感や料理の美味しさなど、五感を使って様々なことを感じることができた。
研修中、横断歩道を渡っているときに向こうから歩いてくる人の姿を見ていきなり「世界って広い」という強い印象を抱いた。この突然の体験は日本にいてはできなかったかもしれない。いつもと違う環境に身を置くことで、より世界の広さを実感することができた。私は日本での『当たり前』と香港や世界の『当たり前』の違いを肌で感じたが、その文化の良し悪しを比べるのではなく、お互いの文化を知る行為こそが国際交流の第一歩だと気づくことができた。そして今回の研修で発見した香港の文化や考えを自分自身の生活で活かし、様々な考え方を受け入れて異文化共生に繋げられる人間に成長したいと思う。
今回の香港交流を通して他国の人と話すことへの緊張感がなくなった。行く前までは、ちゃんと普通に会話をしたり相手のことを知ったりできるかなと緊張していたが、いざ話してみると、日本で友達と話すくらい普通に喋る事ができた。そして更に英語を学習して、表現力と語彙力を伸ばし、もっと気軽に面白いことを言ったり、自分の感じたことを的確に一瞬で言い表せるようになりたいと思った。これから英語学習を続けるうえでの刺激を受けた。




