School situation学校の様子

人権平和集会―生徒会から「人権平和宣言」発表―

 11月29日(金)、全校生徒が一堂に会して、人権平和集会が生徒会主催で行われました。
 まず、本学社会学科の教授でもある校長から、「世界人権宣言の背景と身近な差別の現状」というテーマで講話を聞きました。
 世界人権宣言は、2度にわたる世界大戦で、特定の人種に対する迫害や大量虐殺などの人権侵害を経て、1948年に人権の保障の目的や基準を定めた宣言です。あらゆる人と国が達成しなければならない共通の基準として採択されました。
 また、人権侵害(差別)の現状として、難民問題、ロヒンギャなどの民族差別、Black Lives Matter運動をはじめとする人種差別、児童婚の強制などの性差別が根強くあることを学びました。これらをなくすために、差別の原因を理解し、自分の中にある無意識の偏見への注意が大切であることを、生徒達は認識しました。
 次に、生徒会から人権平和週間の取り組みについて、仲間と「ありがとう」などの感謝の言葉を伝え合うことや、無意識の差別をなくしていくという「附属桃山人権宣言」が発表されました。
 相手を思いやり、大切にできる人を育て、そして一人一人が大切にされる学校でありたい。
 身近な社会である学校で、生徒たちの人権が守られ、一人一人の命が輝く学校をめざし、生徒と教員が手を携えながら日々の生活を大切に過ごしていきましょう。