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生き方探究―プロのアナウンサーによる講演会―

 4月22日(火)、「生き方探究」で、KBS京都の海平和(うみひら なごみ)アナウンサーをお招きし、全校生徒を対象に講演会を行いました。
 前半は、アナウンサーという仕事について、「1日のスケジュール」「仕事を通しての喜び」「日々感じていること」「アナウンサーになった経緯」など、お話しいただきました。 
 京都の局ということで日々の担当の他に、8月16日の大文字や2月の京都マラソンの中継をされたり、スポーツ担当のときには、地元の有力選手にインタビューなどをされたりしていました。
 「1日のスケジュール」は、曜日によって異なるそうです。午後からのニュース番組のときは、午前中に下調べをしたり、午後7時30から生放送のときは、終了時間が遅くなるなど、不規則な生活になるそうです。
 「仕事を通しての喜び」として、「京都の放送局として地元のニュースを伝え、それが伝わったと実感できたとき」とおっしゃっていました。
 また、「仕事を始めた頃と今の気持ちの変化」について。以前は同年代の在京キー局のアナウンサーにあこがれをもっていましたが、今では京都生まれ京都育ちの自分にとって、京都で仕事をさせていただくことが使命であると感じているということ。また京都で長年生活していても知らないことがある。例えば祇園祭。視聴者が知らない京都の魅力を知り、しっかりと伝えていきたい、と。
 「アナウンサーになった経緯」について、中学生の頃は、別の仕事をしたいと思われていました。ただ、生徒会の役員としてみんなの前で司会をしたり、話したりするのが好きだったそうです。中学生のときに、「自分の好きなこと」や「自分の適性」に気づけたことが今の海平さんにつながっているのでしょう。
 それから、中学校生活真っ只中の生徒たちの背中を、優しく押してくださるようなメッセージもいただきました。
 「今日は誰にとっても一番若い」
 「「叶(かなう)」という字は、口(くち)に十(じゅう)と書く。夢を10回口にすると実現する」

 後半は、生徒が「話すスキル」を身につけ、日常生活や社会生活で生かしていくために、アナウンスのトレーニングをしていただきました。
 腹式呼吸や発声、早口言葉を体験したり、「話し方の3つのコツ」(①伝えたいと思う気持ち ②口を大きくしっかり動かす ③姿勢)について教わりました。
 そして、数名の生徒が実際のニュース原稿を読ませていただき、プロの立場からアドバイスをいただきました。

 「生き方探究」の講演会では、社会で活躍するエキスパートの方から、仕事についてや、中学生にとって将来像の描き方など、幅広い視点でお話をしていただきます。
 生徒が毎回大変楽しみにしている講座の一つです。

 また、前回の「生き方探究」では「話の聞き方」や「メモの取り方」について学習しました。今回はこの学びを生かして、講師のお話に耳を傾け、自分が生かしていきたいことなど、メモをとりながら聞くことができました。