つゆくさアルバム2021

11月5日(金)
帰国生徒学級
スピーチ発表会・伝統文化体験(お茶)教室を開催しました!

○帰国生徒学級合同スピーチ発表会 ~滞在国の情勢や実体験を、多面的でかつユニークな視点でをとらえた興味深い内容が満載!~
 11月5日の午前に、これまで延期されていた帰国生徒学級1・2年生による合同スピーチ発表会が開催されました。この発表会は、今年で42回目となる帰国生徒学級独自の伝統ある行事で、日本語力の向上を目指すと共に、一人一人が自分の海外体験をあらためて掘り起こし、その体験が自分にとってどのような意義や価値を持っているのかを確かめる場として位置づけています。まず、進行役の生徒から英語の他、得意な外国語と日本語でタイトルや名前を紹介された後、生徒たちは、それぞれ海外生活での身近な経験や外国と日本の違い、また現在の国際関係や政治・外交上の様々な課題など、幅広いテーマでスピーチを行いました。帰国生徒ならではの多面的で、ユニークな視点でとらえた興味深い内容で充実した発表交流の場となりました。例年は、代表生徒のスピーチが文化祭で全校生徒に披露されていますが、今年度は延期によりできませんでした。今後の生徒集会等で披露していきたいと考えています。

<おもなスピーチタイトル:抜粋>
「フランスでの4年間の学校生活から学んだこと」「アメリカにおいての人種差別」「America and it's over capitalism problem」「台湾で学んだこと~サッカーでの友情と進むIT化」「中国・ベトナムの海外生活で学んだこと」「グローバルな国、アメリカ」「日本とアメリカ、お互いの教育文化の違い」「監視カメラ大国化する中国」「タイの国内情勢」「コロナ禍における日本とインドネシア」「コロナ禍のイタリア」「フィリピンの貧困について」「笑顔の大切さ」「やさしさの連鎖」「私が見た中国の人たちの素晴らしさ」「深刻化するホームレス社会」「香港人の家族の絆」

○伝統文化(お茶)体験教室  ~茶の心を知る~
 午後からは、例年、帰国生徒への伝統文化体験としてご指導いただいている小林秀加先生をお招きし、日本の伝統文化である「茶道」に関して、「茶の心を知る」と題して、ご講演と抹茶体験のご指導をいただきました。まず、小林先生から「お茶室の空間」についての説明と共に、茶道の歴史についてお話をうかがいました。次に、早速「お茶の点て方」「お菓子の食べ方」「お茶の飲み方」を、実際に体験することで、「茶の心」を学んでいきました。最後に先生から、「心を静めて、お茶を点て、共に飲むことで、自分を知ることができ、自分を高めていく心が生まれる。ぜひ、このような時間を作って、自分自身を知ることに努めて欲しい」と締めくくられました。
 異文化間を行き来した帰国生徒たちの多くにとっては、初めての体験であり、日本の伝統文化に流れる礼儀作法や精神についても、実体験を通して学べた貴重な学習となりました。