4月14日、2限に3年生、3限に2年生、4限に1年生を対象に、学年ごとに分散して「スマホ安全教室」を実施しました。講師は、本校生徒指導主任が3回にわたって担当し、感染拡大防止の対策を講じての実施となりました。映像資料やワークシートを活用し、生徒たちとの質疑応答を交えながら、生徒たちはスマホによるネットトラブルについてしっかりと考える有意義な機会となりました。
紹介された動画では、友だちとの楽しいダンスシーンをSNSに投稿したことから、不特定多数の人の目に触れることになり、話題になって高評価を受ける一方で、誹謗中傷のコメントも同時に押し寄せ、すぐに公開を止めたにも関わらず、すでに拡散してしまっていたことから、数々の不安と恐怖が増大していくという失敗事例のエピソードでした。SNS上で軽はずみに名前、年齢、顔が公開されていたり、動画に映り込んだ名札や制服、家や背景の様子から、学校や住所が特定されていくという恐怖がかき立てられる内容のものでした。たとえ公開範囲を限定しても、インターネット上にアップした以上、拡散の恐れはゼロにはならないことや、SNSを通して興味関心のみでつながった人が、果たしてどんな人かは、あくまでも「姿の見えない人」であり、犯罪に巻き込まれる可能性があることも学びました。
リアリティのあるストーリー構成で、生徒たちは真剣な眼差しで、動画を視聴し講師の解説に聞き入っていました。生徒たちは、これらのトラブルはなぜ起きたのか、未然に防ぐにはどうすべきだったか、スマホの使い方や行動で良くなかったことは何だったのかについて考え、自分の考えをワークシートに書き出し、講師からの問いかけに自分の考えをしっかり発表していました。
現在、多様なSNSやコミュニケーションアプリが開発され、それらに関連したトラブルが日本のみならず世界中で頻発しています。生徒たちは、その危険性に満ちた環境の中にどっぷりと生活しているといっても過言ではありません。そのトラブルの当事者として、加害者、被害者になることのないよう、その危険性と問題点について、常に注意を払って行動していく必要があります。保護者の皆様も、今一度、お子様と話し合っていただき、改めてご家庭内でのルール等を確認してくださいますようお願いします。
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